大竹伸朗「ビル景」展 @水戸芸術館現代美術ギャラリー
1day遠足、大竹伸朗「ビル景」展 @水戸芸術館現代美術ギャラリー を観に水戸へ~✨
まず、ひとりでじっくり周って堪能する一周目。
次はギャラリートークに参加し、集まった10人くらいであーだこーだ好き勝手に感想を言い合いながら、お互いの視点も楽しみながらの二周目。
トークツアー、初参加だったけれどおもしろかった。
レクチャーじゃなくて、それぞれが感じることを気兼ねなく好き勝手言い合いながら、会場を皆で巡る。
一周目に気づいていなかったところや、自分が注目していなかった部分、自分とは違った見方、解釈を楽しんだり。
展示を楽しんだあとは、いつもお世話になっている水戸芸デザイナーさんが、この展示を企画した学芸員さんを呼んで下さり、展示裏話の小ネタをニタニタ伺いながらの楽しい楽しいケーキタイム❤️
とっても楽しかったので、ついうっかり、
「作品に接してると、無性に大竹さんに抱かれたくなります!」
失言のような感想を述べてしもうた。(旦那も失笑)
なんというか、第1から第7まで全てのチャクラ全開で生きてるんじゃないかな、という生命力ダダ漏れな、その在りように触れたくなるのです。
太い濁流感あふれる作品エネルギー、でも意識的にか無意識的にか綿密に調和がとられているし、見ていて気持ちいい。
作家自身の共鳴した「今」を常に真っ正直に咀嚼して排泄し続ける、小手先でよく美しく見せようとか、評価のための、とか、小賢しい脳ミソの次元を鼻クソのように全然意に介さない、その分、自分に嘘をつかず忠実にあり続けるパワフルさ、って思っちゃうんですね。
ま、全て勝手な妄想だけど。
やっぱ生命力が循環してあふれてる状態が、人間やってる上で真っ当だし、そこにある苦しさも含めて至福なんだよな、と感じてしまう。
人間の本来の可能性を見てみたくて、
人間の生命エネルギーと魂の可能性を追求してみたくて、
自分を含め、私は人々の生命力が解放されるさまを見たいんだろうなあ、とつくづく思う。
私は自分が絵描きとかではないので、展覧会に行っても、その人の描画技法や技術のすごさには実は昔から全く興味がなく。
むしろそれより、そういうものを作らざるを得なかった背景や宿業みたいなものの方が気になる。
アーティストの作品を観るのって、それに対峙した時に自分が何を感じるのかを観ることになるんだから、まあ、人の作品を鏡として、結局は自分を観させられに行ってるんだよね。笑
美術って自己内観装置なんだろうねえ。
ところで、今回の展示で配られたキャプションリーフレットは、大竹さんが印刷所で余っている紙を集め、インクもマーブルに調合してるそうで、ひとりとして同じリーフレットがないそうです。
私のはオレンジでしたが、周りの方のを見ると、黄色の方もいれば、白い紙の人も。
そして文字をよく見ると、一見、単色グレー文字に見えて、インクが部分的に赤みが強かったり、シアンが強いページもあったり。
おお、これは聞かないと分からなかった!!
* * *
おまけ:
夏の展覧会メモ覚書
●ボルタンスキー展 @国立新美術館(六本木)
会場のつくりがかっこよかった~。死のエッジが匂い漂い、記憶の行方を探求し続ける、うらはらにとてもきれいでクリーンなトーン。
同時に塩田展を見たので、魂的なエグみは塩田展の方が好きだった。
トートバッグ買っちゃった~。
●ボルタンスキー展 @ルイヴィトンギャラリー(表参道)
干し草の匂い付きで佇んでいると、都会のど真ん中でしばしトリップできました。
●大竹伸朗 1975-1989展 @TAKE NINAGAWA(東麻布)
好き!
以上!ww
●メモ取らなかった、忘れちゃった。。。@complex665(六本木)
●シンコペーション展 @ポーラ美術館(箱根)
どの展示もとても良かった。思いがけなくすごく楽しかったです。
現代美術家さんの水のインスタレーションの隣にモネの睡蓮があることで、より、モネは水を描きたかったことが際立ってわかったり。
マティス「リュート」の実物!素敵! ←クリアファイル買ってもうたw
外の森も気持ちよくて、スーザンフィリップスさんの音の展示の瞑想感が気持ちよかった~!
●京博寄託の名宝展 @京都国立博物館(京都)
京博1Fの仏像フロアが大好き!ライティングと演出が超かっこいい。毎回しみじみかっこいい。
企画展は国宝づくしだったので、お宝をたくさん愛でてきました。
テクノゴッド(by ドイツ人)な風神雷神も久々に見たし、教科書の頼朝像を初めて実物見た~。
お庭素晴らし。ほとんど誰もいない中でゆっくり若冲の絵も見られた。
オランダ人写真家さんの、似たファッション系の人たちを定点観測で膨大に集めた作品がすごかった。
ファッションは自己主張のようで、ひとつの系として括られてしまうおかしみ。
etc
ああ、、、、
やっぱり進撃展見たかった、、、
(まだ言うか)